大 野 城

福 岡 県


所 在 地
通   称
城郭の構造
築 城 年
築 城 者
主な改修者
遺   構

指定文化財
再 建 造 物
訪 問 日


福岡県大宰府市/大野城市/宇美町

古代山城
665年(天智天皇4年)
大和朝廷

土塁・石塁・水門・城門・建物跡
・水留
国の特別史跡

2017年3月8日

大野城は、天智天皇4年(665年)に築城された朝鮮式山城のひとつで「大野城跡」として、国の特別史跡に指定されています。
7世紀の激動する東アジア情勢の中、663年、唐・新羅連合軍に白村江の戦いで大敗を喫した倭(日本)は、北部九州を中心とした防衛体制を固めるため、664年に水城を、翌665年に大野城と椽城・きじょう(基肄城・きいじょう)を築城しました。

これらの古代山城は、百済の亡命貴族の指揮のもと、朝鮮半島の技術が活かされていることから「朝鮮式山城」と呼ばれています。
大野城跡には尾根に沿って版築土塁が築かれており、総延長は約8キロにおよび、南北はそれぞれ二重になっています。
また、谷部は石垣を築いて塞ぐ構造になっています。
水ノ手石垣、大石垣、屯水石垣、百閒石垣、北石垣、小石垣などが確認されており、なかでも最大規模の百閒石垣は長さが百閒(約180m)あり、壮観な眺めを見ることができます。