熊 本 城
熊 本 県
所 在 地
通 称
城郭の構造
築 城 年
築 城 者
主な改修者
遺 構
指定文化財
再 建 造 物
訪 問 日
熊本県熊本市中央区本丸
千葉城(出田氏)、隈本城
(鹿子木氏・菊池氏・城氏・
佐々氏・加藤氏半国期)、銀杏城
梯郭式平山城
1469年-1487年頃
出田秀信、鹿子木親員
加藤清正
櫓・門・塀、石垣、堀
国の特別史跡
大小天守(外観)・平櫓・馬具櫓
西大手門・数寄屋丸二階広間・
南大手門・西出丸戌亥櫓・未申櫓
・元太鼓櫓・飯田丸互階櫓・
本丸御殿大広間
2017年3月10日
慶長6年(1601年)室町時代に築かれた千葉城や隈本城のあった茶臼山一帯に、加藤清正が築城、慶長12年(1607年)に完成しました。
最高所にある本丸には大天守や小天守を建て、各曲輪には宇土櫓をはじめ、三重天守に匹敵する五階櫓を五基も建て並べました。
加藤氏改易後は細川氏が入り、明治維新を迎えました。明治10年(1877年)の西南戦争では城内に籠った新政府軍を西郷軍が攻めましたが落城せず、城の強固さは証明されましたが、本丸の大部分が焼失、しかしなお宇土櫓はじめ12基の櫓が現存現存、清正流と称される高石垣もほぼ完全な姿で残っていました。
大天守と小天守は、昭和35年(1960年)に、西出丸の櫓や門が再建されました。また、平成20年(2008年)には本丸御殿も再建されました。
しかし、平成28年(2016年)に発生した地震により、熊本城は大きな被害を受け、2017年3月現在、多くの部分に立ち入ることができない状態となってしまいました。
文化庁では、石垣の撤去や積み直しなどの作業には、1㎡当り150万円かかると見込んでおり、総修復費用に約354億円を要すると試算しています。これは、石垣の修復費用だけであり、天守、櫓や塀などの費用は含まれていないようです。悲惨な現状を目の当たりにし、涙が出る思いでした。