小 机 城

神 奈 川 県


所 在 地
通   称
城郭の構造
築 城 年
築 城 者
主な改修者
遺   構
指定文化財
再 建 造 物
訪 問 日


神奈川県横浜市港北区小机町
飯田城、根古屋城
連郭式平山城
不明 永享年間(15世紀前半)か
不明 上杉氏か
長尾氏、後北条氏
空堀、土塁、土橋、堀切、櫓台
なし
なし
2022年5月11日

小机城は、鶴見川に突き出た丘陵上の要害で、15世紀半ば頃(室町時代)までには築城されていたと考えられます。
背後の神奈川湊(神奈川区)と鶴見川および鎌倉街道の交差する交通の要衝であり、横浜市北部一帯を含む支配拠点でした。文明10年(1478)には長尾景春の乱にともなう戦乱で、太田道灌によって攻め落とされています。
戦国時代には、小田原北条氏の関東進出の中で重要な軍事拠点となり、城も改築されたようです。
北条氏の重臣・笠原越前守信為が城代となった後、北条三郎・氏尭・氏信・氏光が城主となりました。
豊臣秀吉による小田原攻めでは戦闘の記録はなく、徳川家康の関東入りの後に廃城となりました。
現在は「小机城址市民の森」として整備され、城域内を散策することができます。迫力満点の巨大な空堀や、土塁・本丸・二の丸などの主要な遺構が、ほぼ原型のまま遺されています。

小机城推定図です

根古屋の登城口から入ります。本来の大手は閉鎖されています。

根古屋にはトイレがあります

竹林の中を登って行き分岐を右の二の丸方面へ向かいます


ここの竹林は「日本の竹ファンクラブ」によって保護されているようです。
また毎年「小机城址竹灯籠祭り」が開催されているようです。近くに住んでいても知らないことが多いものです。

お稲荷様のような祠が建っている広場に出ました

ここから空堀の中に入ります

空堀は高さ最大」10mくらいはありそうです

ここも曲輪でしょうか?

井楼(せいろう)跡です。
井楼とは、井桁に組んだ櫓のことです


ここは本丸と二の丸との通路になっていて近くに櫓台も残っています

矢倉跡です

二の丸方面へ向かうと櫓台へ登る階段がありました

二の丸へ出ました

二の丸の南東側に本来の大手がありました。現在は荒れて通行不可です。

二の丸から再び空堀へ下ります

ここの空堀にも沢山の竹が生えています

空堀の斜面は竹林になっています


竹林の新緑がとても綺麗なところでした。
城跡ではない別の世界に来たような気持ちにさせられます。

本丸に向かいます

本丸です

小机城址の石柱です

本丸には門が設置されていました

最初に見た空堀を上から眺めます

富士仙元へは第三京浜を潜ります

富士仙元側から小机城址の本丸を望みます

富士仙元大菩薩の碑です。富士信仰の名残のようです。

富士仙元も元々は曲輪であったと思われます

南側へ進むと広い駐車場にでました。ここからはきっと富士山が望めるのだと思われます。