浄 智 寺

神奈川県


所 在 地
山   号
宗   派
ご 本 尊

創 建 年
正 式 名
指定文化財
訪 問 日


神奈川県鎌倉市山ノ内1402
金峰山
臨済宗円覚寺派
三世仏
(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)
1283年(弘安6年)
臨済宗円覚寺派金峰山浄智寺
県指定重要文化財(木造三世仏坐像)
2024年8月21日

鎌倉幕府第五代執権の北条時頼の三男北条宗政が、弘安四年(1281)頃に若くして没し、その夫人が北条家の助けを得て寺を起こし、亡夫とその子である幼少の師時(モロトキ・第十代執権)を開基にしたとされます。
開山は、中国(南宋)の名僧兀庵普寧(ゴッタンフネイ)、仏源禅師大休正念(ダイキュウショウネン)と日本の真応禅師南洲宏海の三人が名を連ねています。当時は中国からの渡来僧も多く、最盛期には七堂伽藍を備え、塔数も十一寺院を数えました。現存する鐘楼門や本堂である曇華殿の様子から、宗風という当時の中国の様式を伺うことができます。
江戸時代になると、鎌倉は農漁村になり寺院の多くもかつての繁栄ぶりを失ってしまいます。当山は仏殿・方丈・鐘楼・外門・惣門や塔頭の八院などが建てられていましたが、大正十二年の関東大震災でそのほとんどが倒壊してしまいました。
現在は山門・鐘楼門・本堂(雲華殿)・書院などが伽藍を形成しています。境内は国に史跡に指定され、寺域は源氏山ハイキングコースにある天柱峰まで広がっています。

浄智寺入口の山門です 雰囲気が良いですね

拝観料を支払い寺内に入ります 鐘楼門です

ビャクシンの2本の大木の先に本堂が見えます

本堂雲華殿です

神奈川県重要文化財に指定されているご本尊の木造三世仏坐像(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)です
各如来は、過去、現在、未来の時を代表します

雲華殿の裏手に安置されている木造型観音菩薩立像です
もとは山門の上に五百羅漢像と一緒に祀られていたようです
 

書院の裏手に回ってきました

竹林がありました
 
節の部分に豆粒のような突起物がある竹でした
このような節を持つ竹は初めて見ました

山の水を溜めて用水にしていた横井戸です

「やぐら」といって柔らかい鎌倉石の山を掘った祠です

やぐらの中に安置されている観音菩薩像です

鎌倉七福神のひとつである布袋尊です
福徳円満のご利益があると言われています

書院の正面玄関です 一般拝観者は内部見学はできない雰囲気です

最後の門を潜り参拝終了です
以前にも浄智寺の前を通過していたことはありましたが、内部を初めて見学しました 外からでは味わえない荘厳さなども感じられ、内部に入って良かったと思います